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生きるということ 松永畑から



人との出逢い、家との出逢い、食との出逢い…この3つが
ぴったり重なりあうと…生まれてしまう…ことを私は知っている…。






松永夫婦との出逢いは『くらしのかたち展』にお越し頂き、
話しをしている中で彼らが農家さんであり、小さな息子太陽ちゃんがいて、
そして、彼らの想い描いている夢の話を聞く。
その夢を現実に落としこむ場所…が奈良の奥…
古い家を借りていて…そこを仕事と学びのスペースを共有し、
ちゃんと動かしていきたい。という。

今日はその彼らの暮らし、この古いに逢いに行くことに。
松永家に着くと…『こんにちは…』と太陽ちゃんお出迎え。もうすぐ3歳。
もうすぐ二児出産 奥様の笑顔が百済観音のよう…。
私たちのために、沢山の料理を作って迎えてもらう。
嬉しくて…ありがたくいただく。

ポテトサラダ、ピーマンの丸焼き 自家製ピクルス 豆腐とキャベツのコールスロー
夏野菜のパスタ 他にもあった気がする…食卓に沢山並んだ料理は
とてもどれも美味しい…
そう、全て彼らの手から作られた野菜たちの料理。

私のお箸どんどん進む。
太陽ちゃんが食べていたピクルスも気づけば奪って食べている。

お腹も心と満たされ、ふと、彼らの暮らしを眺めてみる…。
きちんと整理された台所。小さい子供がいる家にしてはおもちゃのない部屋、
保存食の整理、隅々まで掃除されている床、慎ましく、また、何か強い意志が働いて
この家の空気を作っているのも分かる。
しかし、決してそれは不自然ではない。…
私たちに興味津々の太陽ちゃんをよそに、
松永夫婦2人は、家事を分担し、
自家焙煎コーヒーとケーキを切り分けてくれている。

『普段はあまり飲まないので…贅沢品です。』と笑って話してくれる旦那さんの
笑顔がとても印象的で、丁寧に自家焙煎されたコーヒーの味とが
重なりあい、
何か…わからないけれど、
私の心の奥底にしずしずと沈んでいった音を聞く…。





今の彼らの思う生き方、農業、子育て、暮らし、について話を聞く。
その思いをカタチに落とし込むために、借りている古い家の改装(使い方)が
大きく左右するということで、私たち森田家に白羽の矢が立ったという。
話が進んでいる中、太陽ちゃんは私たちとの距離を縮めて、気がついたら、
小さな手で触れ来てくれる。

子供は黙って見ていると、
記憶を正確に辿るかのように絶妙なタイミングでアクションを起してくる。
太陽ちゃんを見ていてもそう。
言語が生み出される前、彼らが使っている感覚は
大人になった私たちは失いかけているか、
もしくはもう、とっくに、失ったか…
生きるために最小限で最大限の感覚だ。

子供という『名前』がつく頃に持っている感覚。
この感覚が示す方向へ素直に伸びたら、松永夫婦のように
心熱い愛情深い大人へと成長するのだろう。
彼らの暮らしの中の心地よさを私は感じながら、
案内されるがまま畑へ。 











彼らが借りている古い家は今は農作業小屋として使われていて、
痛んでいる個所を取り除き、
『さて、森田くん、ここからはお願いします』といわんばかりの
容姿で私たちを出迎えてくれた。 

森田を見ると、やはり動いている…きっと勝手に動いてしまうのだろう、
この家のひかりの質、陰の質を計るのだ。
それは『目』 何を見るでない目で、家の中の空気の素粒子から
情報を集種するのだ。
本人は気づいているのか気づいていないのか分からないが、
森田の目は勝手に、調査している。
私はこの目の時の森田の姿がとても好きだ。
関節がゆるゆると、力を抜き始め、意識は全て目に使われているのに、
目にも力が入っていない…楽しそうでも、悲しそうでもない顔で、
ウロウロを家の中を歩いている。これが森田の仕事だ。

古い家は何年も同じ場所からひかりを取り入れ、
闇を作ってきた。そのひかりが照らす個所には今までの記憶と
これからの記憶が一本の映画のように映し出されていることを
感じてこそ、次の行為、また、どのように繋げるのか、が
問われている。
これは森田建築設計事務所森田徹の仕事だと私は思っている。









彼らに今ここで、安心して欲しいが為に、
『ここはこうして、キッチンはここ。ここを区切って、
子供たちはここで、遊んで、はい。それでいい』的な簡単な話でない。
家の構造が保つのか保たないのか、そして、彼らの希望と、家自体が持っている
希望を汲取る作業は何時間もかかる…。

私はぶらぶらを家の周りを太陽ちゃんと一緒に歩き、
彼が喜ぶ場所を探す。
彼らの家の裏に、
大きな紫陽花が咲いているとこで太陽ちゃんを抱いて
紫陽花の花に群がる黒い点 蟻を見ていると、
太陽ちゃんが私の顔を見て『あーあー』と言った。
私も一緒に『あーあー』というと、
太陽ちゃんは足をバタバタさせて、
『あーあー』と蟻を指差し何度も言った。
何度も私と太陽ちゃんは『あーあー』と言って紫陽花の前で
過ごした。

そう。

一生懸命、カタチを追うと、見えなくなるのだ…。















彼らの姿を少し離れたとことから見る…。
目先に捕われていない、暮らしの中で
感じている確かなものを手放さないように、
彼らは逞しい。しかし、逆に、
大きな海に漂っている小さな舟のようにも見える。

どちらにせよ、
彼らが育てる野菜のように、美しい。


トマトが真っ赤に色づいたころ、
この星に、また新しい命が誕生し、
彼らが作る畑の野菜たちは歓声をあげ、
限りなく解けた命に賛美するだろう…。




_________________________________








彼らからいただいた『松永畑』の野菜。
おっと…これまたすごく美味しい。
ズッキーニも甘さに驚いた…
ピーマンの味の良さに唸った森田家…。


松永畑の野菜は定期購入できます。
日々の食卓に並ぶ野菜を作りを目指しているだけあって、
品揃えもすごい。まつなが畑のブログはこちら。






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